1分要約】『本当の失敗とは、失敗から何も学ばないことである』失敗の科学 マシュー・サイド 著
この本は、失敗を単なるネガティブな出来事ではなく、成長と学習の機会として捉えることの重要性を強調しています。日本のように失敗を避ける文化ではなく、失敗から学び、それを成長の糧に変えることができる文化を育むことが、個人の成功だけでなく、社会全体の進歩にも貢献するというメッセージが込められているようです。
本書の主な要点は以下の通りです:
- 失敗の重要性: 本は失敗の大切さを教える。日本では失敗がネガティブに捉えられるが、成功への必要なステップとしての価値を強調。
- リスク恐怖と起業家不足: 日本は失敗やリスクを恐れる国民性のため、他国に比べて起業家が少ない。
- 失敗と成功の関係: 「失敗は成功の母」という言葉が示すように、失敗から学び、原因を考えて何度も試行することが重要。
- 医療業界の失敗対応: 特に医療業界では、失敗を認めない傾向があり、これが医療ミスの繰り返しにつながっている。
- アメリカの医療ミス: アメリカでは年間100万人が医療ミスの被害を受け、12万人が死亡している。
- 自己正当化: 人々は失敗を隠し、自分でついた嘘や言い訳を信じ込む傾向がある。
- 航空業界のアプローチ: 失敗と誠実に向き合い、データ分析を通じて事故原因を究明し、共有する文化がある。
- 成長型マインドセット: 努力次第で成長し、失敗を学びの機会と捉える考え方が重要。
- データ収集と分析: 失敗から学ぶには、状況の正確なデータ収集と分析が必要。
- 行動と反省のサイクル: 失敗から学び、行動しながら思考を進化させるプロセスが重要。
特に、失敗の受け入れに関する重要性が示されております。自分の失敗を勇気を持って受け入れること、そして失敗した他人を非難せず支援する姿勢が重要であることを強調しています。失敗を認めることは難しいが、自分の失敗を認めて改善できる人だけが成功に近づくことができる、この考え方は、自己成長と社会全体の進歩に貢献するというメッセージが込められています。
まとめ
個人的に響いたのは、『最大の失敗は失敗から学ばないこと』、また、『失敗を真摯に受け入れて、失敗から学ぶ』という部分です。
失敗をすることをネガティブに捉えがちで、環境のせい、他人のせい、人のせいにしがちですが、マインドとして真摯に受け止めて、学ぶことが成功への近道である、というのは、普遍かと思います。そのために、ネガティブではなく、『失敗 = 成功に向けたシーケンスであり、プロセスとして一般的に必要なこと』『そこから学ぶのもシーケンスとして一般的なプロセス』という考え方を、頭に入れるマインドセットが重要かと思いました。
既にやっているものがあること、やれる環境があること、気づきに感謝、色々参考にしながら、早速今日から実践してみたいと思います。
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